タングステンという金属をご存知でしょうか。
レアメタルの一つで、熱に強く、固く、重い金属です。
原子番号74、元素記号W。
溶け始める温度 融点3380°といいますから鉄の1500°と比べて見ればわかるように、熱に非常に強い金属と言えますね。ちなみに沸点は5555°だそうです。
この性質を利用してフィラメントなどに用いられてきました。
比重は19.3、金の比重19.32と非常に近いので、映画などで金の延べ棒を強奪するときに、タングステンに金メッキしたものと入れ替えるなどのトリックに用いられていましたね。
タングステンそのものも非常に硬い金属ですが、炭素と結合した炭化タングステンはダイヤに次ぐ硬さとして知られています。
最近は、一部の釣り人に、鉛と比べて小さいので釣りのオモリとして使われています。高価なためさほどなかなか手を出しにくいですが、だんだんと普及してきています。
オモリは消耗品なので、あまり高価なものを使うのはとも思いますが、比重が大きいので、かさが小さくなり、水の抵抗も小さくなるという利点があります。